若者の労働時間は減少傾向にある。また仕事の負荷も低くなり、職場の風通しも良い。しかし、若者の退職率は低下していない。
なぜ?若者は会社を辞めるのか?
選択肢の多様化
過去5年前までくらいは、ハローワークでも十分採用ができた。
警備員は、世の中が不景気になるたびに、労働者が増えていた。
情報が少ないため、目の前にある選択肢の中から選んだり、知り合いから紹介されたら、そこで働くのが普通だった。
しかし、時代は変化し、会社にはリクルート、DODA、マイナビなどの大手から、よく分からない人材紹介の会社から、毎週のように営業の電話が鳴るようになった。
目に見える情報が増え、選択肢が格段に増えた。
既に働いている若者にも、他社の情報が見えるようになり、転職が当たり前のようになった。
一方で、転職した人の7割が、転職を失敗したと感じている。
情報過多であり、書いてることと実態が違う会社も多い。
見極める必要があるが、実際には、そこにいる人間関係は働いてみないことには、分からない。
労働環境の変化
仕事を負荷を分類すると、①量負荷 ➁質負荷 ③関係負荷 の3つに分けられる。
①量負荷
労働時間が長いと感じる、仕事の量が多いと感じる
➁質負荷
業務が難しく感じる、新しく覚えることが多い
③関係負荷
人間関係のストレスを感じる、上司や先輩が厳しいと感じる
実際に、仕事の負荷が少なく、休みやすい、職場の人間関係のストレスが少ない。と感じている若者が増えている。
それでも、なぜ辞めるのか?
”ゆるくて、やりがいがない”
”成長してない感じがする”
”社会に通用しなくなるのではないか不安になる”
という意見のようだ。
要は、ゆるいから転職している。
量負荷と関係負荷に関しては、少ない方が良いが、質負荷に関しては適度に高い方が良い。
辞めないために、どう対応するか?
ゆるすぎると辞める。厳しくても辞める。
この境界線である、適度な負荷とは何か?
皆が守るルールと必要な恐怖
ゆるい職場だからといって、就業時間より遅れて出社していいわけではない。
ゆるい職場だからといって、決まった制服を着用しなくてもいいわけではない。
ゆるい職場だからといって、あいさつをしなくていいわけではない。
ゆるいということは、個人で勝手に判断して良いことではない。
守らなければいけない”ルール”があり、守れなければペナルティが発生するという”恐怖”が必要。
信号を守らなくても、罰金がなかったら、恐らく信号を守る人が少なくなり、事故が多発する。
評価制度
頑張ったら評価される!ことが明確であると、頑張る。
頑張っても、評価されないと、損した気持ちになり、頑張らなくなる。
なので、頑張ったら評価されるという評価制度があると、モチベーションが保たれる。
モチベーションが高くなると、辞めにくい。
モチベーションとは、やる気があり頑張ったことによって、評価(給料、地位)があがることで高くなる。
①頑張ったことと➁評価が両方〇にならないといけない。
①〇 ➁〇 =モチベーションアップ、辞めにくい
①✕ ➁〇 =ゆるい職場
①✕ 今期は適当にして頑張らなかった ➁〇 しかし、なぜか給与があがった。
とりあえずラッキーだけど、なんでだろ?来年もこのままでいいのかな?
①〇 ➁✕ =頑張っても評価されない
①〇 今期は仕事頑張ったのに、 ➁✕ 評価が上がらなかった。
なぜ上司は評価してくれなかったんでろう。他にちゃんと評価してくれる会社があるはず。辞めようかな、、、
また、”頑張った”というのは、会社の収益に何かしら貢献していることを指し、
収益があがってないのに、給与が上がるわけではない。
会社の収益のために、求められることが明確で、それを達成することで、個人が成長し、
給与があがっていく状況を作り出すことが必要である。
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